みちのく銀行は、今回のアプリ開発に対し、エムティーアイのサポート面についても好印象を持ったそうだ。というのも、同行では人的なリソースを割けないという事情があったからだ。こういった事情は他行でも同様だった。
「行内にはシステム統括部という部門がありますが、プロジェクト調整を中心に一人だけが担当し、プログラミング開発などの知見は、エムティーアイさんから全面的にサポートしていただきました。アプリのサービスと勘定系とのAPI連携についても、エムティーアイさん側でさまざまな接続試験を実施してくれました。また多くのスマートフォンでOSバージョンの検証テストも行ってもらいました」(坂上氏)。
今回のアプリは2021年2月にローンチされ、まだ間もないのだが、顧客からの反響もかなり大きく、手ごたえを感じたという。わずか2ヵ月足らずで、約1万4000ものダウンロードがあり、いまでも毎週1000ぐらいのハイペースでユーザーが増え続けている。みちのく銀行では100万口座を預かっているため、現時点で顧客の1%が利用している計算だ。
坂上氏は「この3月から通帳レスのキャンペーンを実施しており、その影響もあるかもしれませんが、5年間で10万ユーザーという当初の計画よりも、かなり早いペースで目標を達成できそうです」と喜びの声を上げる。
みちのく銀行では、今後も口座振替サービスなどの新機能を加えつつ、地元ユーザーに愛され、末永く利用してもらえる進化系アプリを目指していくという。そこでもエムティーアイのフットワークの軽さと、手厚い助けを借りながら、改善を繰り返していく意向だ。
※本稿は、ビジネス+ITからの転載記事です。(掲載日時:2021年7月15日)